文学とビジネス
2011年 08月 18日
添削ができない、と先生からお叱りのメールがあったので急ぎワードファイル
を送ったら、添削されて返ってきました。
え~、提出して終わりだと思っていた・・・。
そんなわけないですね。
英語のエッセイの課題でだいたい4000文字ぐらいの分量ですが、
もうちょっと書き直したほうがいい、ということがびっしりコメントつき。
言葉をconveyすると言ういい方があります。
conveyはコンベヤのconveyですので、運ぶとう意味もありますが、英語には
「伝える」という意味もあり、少し形式的な文章で良く使われます。
I sent my words to him.
I conveyed my words to him.
どちらも同じ意味ですが、conveyのほうが圧倒的に『送り届ける』という意味が
強くなります。
確かな気持ち、思いの籠った言葉、など、軽くsend とは言えないような大切なもの
そういうものを運び届けるときにconveyを使うと効果があります。
わたしが今日々勉強しているのは、こういう文学のニュアンス的な言葉です。
ビジネス英語では
Could you send me an e-mail?
と簡単に言えることでも、文学には
そこにどのような考えがあったのかを「言葉」で表現していかなければならないわけです。
でもそういう訓練をしていくと、新聞の記事で記者が使っているひとつひとつの単語に
どのような決断を込めて書いているのか、とうことも見えてきますし、もっというと
ビジネス英語で今日本で流通しているレベルのコミュニケーションが
薄っぺらいもの
に感じられてくるのですね。
本来日本人が海外と対等に、あるいはその土地にどっぷり根付いてビジネスをしていくには
ぺらぺらの薄っぺらい感じでは通用しません。
よく言われることが、アジア人は信用おけない、とか、軽い、ということにも
言葉の壁からくる「薄っぺらさ」がそのまま私たちの国民性にすり替わってしまっている
のかも、と感じはじめています。
わたしたちはそんなに薄っぺらくはなく、まったくその逆でもっと粘着質なはず。
粘着性を言葉きないから、態度に表してしまってさらに状況が悪化することになります。
言葉の粘着質は許されるし、成功にもつながるけれども、態度の粘着質は許されませんわよね。
というわけで、私がなぜ「言語学」ではなく「文学」を専攻したかという理由が
ちょっとわかっていただけたでしょうか。
はぁ、それにしても昨日減ったばかりの課題がまたひとつ増えましたので
残りは5つ。
でもこの夏がなければ、私の英語力はほとんど成長していなかったでしょうから
あと1か月半もっともっとがんばるわ。