愚問か賢いふりなのか。

あなたが大学に行ったことが我が社にとってどのような価値を産むのか。

と、真顔で質問した人がいた。

細かいテクニックはいろいろあるだろうが、きっとこんな風に答えればよかったのかな、と今となっては思う。


「わたしという人間の器が大きくなった結果、産まれる価値も相対的に増えているはずです」

と、抽象的に。


具体的には?

と、聞かれたら、アカデミアは人間の想像力を高め、言語能力を高め、意思疎通を潤滑にし、人生に彩を添えるものだから、必然的に、仕事上でも様々な角度で考えることができるだろうし、わかりやすく言えばコミュニケーション能力が向上していること、端的に言えば、言葉とその言葉の持つ意味とを的確に操作し、最大の効果をあげることができるようになったことです。

にしよう。 全然具体的じゃないところが気に入った(笑)

ものごとを数字でしか判断できない人が世の中にいる。
わたしも経理という職業だったので、1から10に到達するまでのステップを、しっかりと解説してほしいと思うことがよくある。 それは「プロセスの透明化」という名前だったりもする。

しかし、直接会計の業務に大学の授業が役にたつわけじゃない。
そんなのは当たり前じゃないですか、何言ってるんですか、という感じである。

会計なんてものは法律であり、プロセスであり、現場なのである。
そこに重層的に人間味を増すのが、大学で学んだことだと思うし、それ以外の何物でもない。 言わば趣味となんら変わらないということだ。 だからさっきの質問はこういうことになる。

あなたがやっている趣味が会社にどのような価値を与えるか。

いったいその人はどんな答えを期待していたんだろうか。
少なくとも人間として興味をもって、その質問をしたのではないことは確かなようだった。
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by MySakuranbo | 2012-06-07 18:31 | 日々の出来事 | Comments(0)

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