アメリカの信条

今日は7月4日。
アメリカの独立記念日です。

アメリカの独立とはなんだったのか。
大学に入ってアメリカ史を良く読むようになり、いろいろわかったことがある。たいていの人は(わたしも含めて)アメリカの歴史は世界史の中のほんの一部の出来事にすぎないけれど、興味をもつと結構面白く読めます。

アメリカの歴史に興味がある人はこの本がおすすめです。

検証アメリカ500年の物語 (平凡社ライブラリー―offシリーズ)

猿谷 要 / 平凡社



猿谷先生はアメリカ文化、歴史の権威。 昨年お亡くなりになってしまいましたが、TVなどでも活躍されていたのでお姿をご存じの方もいるでしょう。 この本は2㎝ぐらいある分厚い文庫本ですが、ざっと読むだけでアメリカの歴史をひととおり垣間見ることができます。旅先で読む本としてもおすすめですので、少しお値段張りますがぜひ1度読んでみてください。

メイフラワー号でピルグリムファーザーズが大陸に渡ったのは1620年だが、それよりも10年以上前の1607年にイギリスはアメリカを植民地として、ヴァージニア州にジェームズタウンという町を建設しました。
アメリカの建国の歴史からみると、この年がスタートとと言えます。

そこから数えること405年になるわけです。
アメリカの歴史は短い、短い、と言われてきたけれど、400年もあれば十分長いのではない?
イギリスから渡ってきた人たちはピルグリムファーザーズのように、ピューリタン精神にあふれたひとたちが初期に多く、アメリカ建国の歴史とピューリタン思想は切っても切り離せないのね。

ピューリタン思想とは宗教なのであるが、きわめて理想主義に則っています。
アメリカという国が「理想と建前」を重んじる国である、ということは日常生活からもうかがえるし、彼らが言う「きれいごと」をいちいち真にうけていたら、面倒臭いことだらけになるだけ。

さて、アメリカ人を簡単に理解するには、ベンジャミン・フランクリンのThirteen Virtues (13の徳目)というものを読むとわかりやすいでしょう。 下に紹介しておきます。 

1.節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
2.沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
3.規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
4.決断 なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
5.節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
6.勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
7.誠実 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出だすこともまた然るべし。
8.正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
9.中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
10.清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
11.平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
12.純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これにふけりて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
13.謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし。


英語版はこちら

1."Temperance. Eat not to dullness; drink not to elevation."
2."Silence. Speak not but what may benefit others or yourself; avoid trifling conversation."
3."Order. Let all your things have their places; let each part of your business have its time."
4."Resolution. Resolve to perform what you ought; perform without fail what you resolve."
5."Frugality. Make no expense but to do good to others or yourself; i.e., waste nothing."
6."Industry. Lose no time; be always employ'd in something useful; cut off all unnecessary actions."
7."Sincerity. Use no hurtful deceit; think innocently and justly, and, if you speak, speak accordingly."
8."Justice. Wrong none by doing injuries, or omitting the benefits that are your duty."
9."Moderation. Avoid extremes; forbear resenting injuries so much as you think they deserve."
10."Cleanliness. Tolerate no uncleanliness in body, cloaths, or habitation."
11."Tranquility. Be not disturbed at trifles, or at accidents common or unavoidable."
12."Chastity. Rarely use venery but for health or offspring, never to dullness, weakness, or the injury of your own or another's peace or reputation."
13."Humility. Imitate Jesus and Socrates."


いまでも多くのアメリカ人の心の憶測に根付いている信条であり、日本人で言うところの儒教精神みたいなもの。
ベンジャミン・フランクリンがアメリカの100ドル紙幣に印刷されていることも、最高レベルの尊敬の念が込められているのかもしれません。

(出典はwikipedia)
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by MySakuranbo | 2012-07-04 18:14 | 趣味のアメリカ | Comments(0)

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