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毎日が新発見

世界史だって必要だよ

庭とは・・・。

庭についての詩(Andrew Marvell)についてのレポートを書いている。
Andrew Marvellというひとは17世紀に生きたイギリスの詩人で、現代人が読んでも
「なかなかいいじゃん」という作品を多く残している。
もちろん小説などで多く引用されており、ヘミングウェイの『武器よさらば』
でも、詩の一説が引用されている。

アメリカ文学だからといって、こういう古いイギリスの詩や小説を
無視することはできなくて、むしろ、こういう古典こそ学ばなければいけないもの
なのだ。

もちろん大学で勉強するまではそんなことはちっとも知らなかった。
考えてみれば、ある日突然「アメリカ文学」ができたわけではなくて、
インテリ文化がイギリスから入ってきて、ようやく小説という地位を確立したのが
19世紀初めごろの話だから、骨格のほとんどはイギリス文学からできてることになる。

これがアメリカ文学と他国の文学との大きな違い。
日本文学も近代文学を考えると、海外で勉学をしてきた人たちが切り開いた面も
あったりするけれど、骨格はあくまでも自国にあるはず。

この授業をとるかどうするか考えていたときだって、ものすごく取りたくなかった
のだけど、「詩の読み方がわかるようになるかな」程度で受けた話。
ところが、ところが、蓋を開けてみたら、こんなにもアメリカとイギリスの文学
に共通点(というか、起源?)があったことに驚くばかりだったのだ。


そして、レポートは本日中にかきあげると固く決意。
頭のなかで17-18世紀のイギリスの歴史を思い浮かべたいのだが、
英国史はおろか、英文学史はほぼ全部忘れているという事実。

オリバー・クロムウェルと清教徒革命からやりなおしだと思うと、ほぼ高校の
世界史の世界に戻るわけだ。
最近は世界史選択をする人が減っているらしい。大学入試では世界史選択は
他の社会科の科目の中で最低である。(高校教育委員会のレポート

範囲が膨大で、かつ自国の歴史ではないので、必要性に疑問も感じるらしい。
また、「カタカナが苦手」という変な理由も見られた。

人名がカタカナなのは、それが日本語だからです。
カタカナが苦手と言いながら、実は外のものに対する好奇心がないだけなのでは?
と思ってしまう。

大学進学で英語系に行こうと思っていたら、世界史を選択しないで行くとかなりつらいですよ。
だからオーストラリアの首都をシドニーといっちゃったり、ネルソン・マンデラも知らなかったりするんだよね。

ま、人それぞれですが。
by MySakuranbo | 2012-02-10 12:48 | 知識の泉 | Comments(0)

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