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TOEIC 169回 問題の解説と英語学習について

TOEIC関係の検索が多いのでもうひとつ記事を書こうと思う。
Part 7の問題で、在庫に関する問題、first in first outとか
temparature controlの問題があって、あれはちょっと
トリッキーだと感じて、数回読むはめになったのだが、
よく読めばよむほど、在庫を管理している人が出荷時に
気にするべきことってなんだろう、ということを考えてしまった。

first in first outが先入れ先出しという経理の方法で、そこに
は古いものが先に入っているから、expiration dateを
気にしなくていいのか、という問題。
問題ではexpiration dateへの留意も書いてあった。

また、temparature controlについては、冷凍保存するものは
その箱に入れることになっているので、従業員はよく見るように
ということも書いてあった。

巷の考え方でいうとtemparatureあたりが答え、ということに
なっているけれど、そもそも経理・在庫の話をしているので
PriceとCostの違いをわかってかいてるのかな、この問題、と
考え込んでしまったわたしである。

PriceとCostは同一ではない。
一般的には一緒に使うこともなくはないが、少なくとも在庫管理
するときには、絶対に同一の意味では使わない。

Priceは売値、すなわち販売価格であり、
Costは買値、すなわち原価だ。

本文中にはTotal Costとかいてあったので、Total Priceを
確認するのは一見合っているように見えるが、これ厳密にはちがうじゃん
と考えだすと、ぐるぐるとまわってしまい

コレ、という答えがみつからない

という羽目になったというわけ。

それで、あくまでも個人的な意見としてPriceが間違いということに
しておいたが、これで誤っていたとしても

ふんっ

だ。

昨日も書いたが、特にPart 5, 6では前後の文脈から「ただしい回答を得る」という
より、もうすこし常識的にこの文章は英語としてOKなのか、というところの素地を
測る問題が増えたように思う。

surveyの問題、答えをparticipate あるいは attendかという問題にしても
主語をみないと、答えがわからない。
つまり、subject & objectの関係をしっかり検討しないと答えはない、という種類の
問題となっていた。
この答えはparticipateだ。
surveyにはどうあがいてもattendすることはできない。
会場に人が集められて、questionnaireが配られたとしてもsurveyにはattend
ではなく、participateを使う。

attendには自己の存在性が強調されるのにたいし、participateは主体は自己
ではなく、参加したその物の内容に強調される、というニュアンスも知っておきたい。

a) I participated in the history class.
b) I attended the history class.

では、日本語で書くと 歴史の授業に参加した という意味になるが、意欲度が
まったく違う。

aのほうは、歴史の授業に”参加”しているので、おそらく発言もしただろうし、
クラスを盛り上げることもしたろうし、授業全体になんらかの貢献をしたように
聴こえる。

bはただ座っているだけでもいい。 参加というより、出席しただけだ。

こういうことを前提にsurveyが主語であることを考えると、アンケート調査に
ただ、何もせず佇んでいるというわけにはいかない、と容易に想像がつくだろう。

機械的に日本語と英語の対比だけで

Participate / attend 参加

と覚えていくと、違いがわからなくなる。
英語の文章を読むときには、その文章は単に言葉の羅列ではなくて

誰がどんなことをしているシチュエーションの文章なのかをイメージしてみると
さらに英語力は向上する。
余裕があれば、それぞれの名詞の前の冠詞が a なのか theなのかも
意識して読みにいくことだ。
受験のための意味のない英語を繰り返しやるよりも、はるかに力がつく。

文法に自信がない人は1冊絶対にこれをやってほしい。
半年あれば確実に1冊は終わる。 最初の数ユニットは簡単すぎて
笑ってしまうだろうが、そのうち顔がひきつってくるはずだ。

116のチャプターをやるのには、しっかりスケジュールをたてれば3か月
で終わる。 さらに次の2か月で自分がわからなかったユニットを再度
復習してほしい。

Basic Grammar in Use Student's Book with Answers and CD-ROM: Self-study Reference and Practice for Students of North American English

Raymond Murphy / Cambridge University Press



TOEICでは英語力のごく一部しか測れないのだから、そのための対策では
意味がない。むやみに受験費用をかけるのではなく、しっかり戦略をもって
勉強していくべきだ。

本来の目的は「英語をもっと使えるようになること」
そうではありませんか?

しっかりこのテキストを半年やったら リーディングが伸びるだけではなく、リスニングも
伸びるはずである。 リスニングが聞き取れないのは、英語のスピードに慣れていない
だけなく、たいていは、文法をよく理解していないことが原因であることに、あまりにも
みな気づいていない。

35、40才になって記憶に頼る文法学習はとてもつらいものがある。
まだ20代、30代前半ならば、いまのうちに頭にいれておくことだ。
第二言語として英語を勉強している人にとって、自然にネイティブになれるなんてことは
宝くじにあたるようなものだ、と覚えておいたほうがよいだろう。
by MySakuranbo | 2012-03-19 10:54 | -English | Comments(0)

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