役に立たない20の学位
2012年 04月 27日
20 Most Useless Degrees (The Daily Beast)
これを見ると、文学(Literature)は15番目にきていた。
20位が最も役に立たない学位という順番なので、下限ぎりぎりのところである。
実際、大学の先生も「文学なんて社会にとって有益とは思えないものだ」と言って
はばからないのだから、かなりその通りなのだと思う。
しかし、言葉の構造や、文字の力、人の想像力と心理に与える影響など文学を
目的ではなく、出発点に考えると、これほど広がりのある世界はない。
問題はその接点が欠けていることなのだ。
アメリカでも大学の卒業シーズンを控え、就職先探しが大変だとニュースで
言っていた。 失業率8.2%ということなので相当だ。 イギリスも同様な数字で
日本は4.5%。 どんなに就職難と言われても、日本には製造業がまだあるし
文学部卒だからといって、即仕事にあぶれることはないだろう。 しかし、学部
によって、最初から切り捨てられる傾向は新卒の就活でも目に付くようになって
いるように見える。
今や、英文学科ではなくても英語を操る人は増えているので、英文科卒ならではの、卓越した思考力、独創性、論理性というものを身に着けなければならないと思う。 せっかくなのだから、英語で文学を読むだけではなく、英語でクリエイティブな発想することも大学の科目に入れれば少しは変わってくるはず。
でも、教える側の教授たちが50年前とやってることが変わらないようでは、それも難しいのかな、と感じる。
昔のものも良い。
良いものに新しい良いものを加えて、ブレンドして、さらに新しいものを産むという作業が大学だけではなく、社会全体にあってもいい。時に奇抜と言われるアイデアほど、やる価値があるんじゃないかな。
ランキングを見る限り、このままでは文学部の未来はかなり暗いのが少し心配。