としくんの会社では朝礼が毎日あって、当番制でなんかスピーチというか小話をするのだそうです。
話す訓練なのか、聞く訓練なのかは定かでないが、とにかく「やらないよりいいだろう」ってことで何年も続いている施策のようです。
この順番がまわってくるたび、彼は何を話そうかとネタを探すことになるわけ。
ねー、なんかネタないかな、ってこっちに振られることも多くて、ネタ豊富っていうか、なんでも小話でできるテクをもった妻をもっていてアナタラッキーよ、って自画自賛したりします。
だがね。
彼はその話題を使わないのだよ。
理由は「なんかちがう」ってことで。
だったら聞くなー!!
です。
朝礼で絶賛されるよい話とは
「あたりさわりがなく」「なんとなくふーんと聞けて」「後にのこらない」手のもの。
つまり、
だいたいが
1 天気気候
2 健康とスポーツ
3 食事関係
などが主の話なのです。
NGなのは
「旅行」「子供あるいは孫」「宗教政治と時事問題」
ですね。断然。
そんなあたりさわりのない話を2分程度にまとめるほうも大変なら、ダラダラと聞かされるほうも大変だと同情しちゃいます。
だから、話す訓練と、聞く訓練なのだと思うしかない、というのが私の結論。
何のためにもならないことをやることに価値があるのでしょう。
目的意識を強く持ちすぎないことへの一歩。
学ぶこともあるのかもしれません。